◆ジョイント・ブックトークイベント「中東欧・ロシア・ユーラシア歴史学の最先端:地域・時代区分・人々の集団を新しく構想する」
Book talks of three prominent historians
The Forefront of Central and East European, Russian and Eurasian Historical Studies: How to conceptualize a new region, a new periodization, and a new group of people
日時:2018年2月12日(月)13:00‐17:00
場所:東京外国語大学本郷サテライト5階会議室(文京区本郷1⁻14⁻10)
Date: 12 February (Mon.) 2018, 13:00-17:00
Place: Hongo Satellite of The Tokyo University of Foreign Affairs
2-14-10, Hongo, Bunkyo, Tokyo, 113-0033
1.ダリウス・スタリューナス(リトアニア歴史学研究所)
-『長い19世紀におけるリトアニアの空間認識』(2016年)
2.長縄宣博(北海道大学)
-『イスラームのロシア―帝国・宗教・公共圏 1905-1917』(2017年)
3.ポール・ワース(ネヴァダ大学)
-「静かなる革命:1837年のロシア」
1. Darius Staliūnas (The Lithuanian Institute of History)
Spatial concepts of Lithuania in the long nineteenth century, Brighton MA, USA : Academic Studies Press, 2016.
2. Norihiro Naganawa (Hokkaido University)
Islamic Russia: Empire, Religion, and Public Sphere, 1905-1917, The University of Nagoya Press, 2017.
3. Paul Werth (Nevada University)
"Quiet Revolution: Russia in 1837" or "The Year Pushkin Died" (New Book Project)
中東欧・ロシア・ユーラシアの歴史は一国史の枠組みで捉えることは到底不可能で、複雑に関係しあっています。時代区分を考えるにあたっても、西洋史で規範とされる歴史的時期区分を当てはめることには時に困難が伴います。今回、三名の著名な研究者を招き、リラックスした雰囲気の中で、新しい歴史学とはどうあるべきか、率直に議論したいと考えています。スタリューナス、長縄の両氏には近年出版された論集と単著を、ワース氏は二冊の単著に続く新しい研究の構想をお話しいただきます。そのお話をもとに、自由に議論を広げていければと考えています。お気軽にご参加くださればと思います。
(Central and Eastern Europe, Russian and Eurasian Histories are complexly entangled with each other, and not compatible with so-called national histories. In terms of prioritization, we can not easily apply the normative historical process of Western Europe for this area.
We will discuss, in intimate atmosphere, various topics how to conceptualize and describe a new history of the Central and East European, Russian and Eurasian area, based on two published books and one new book project of the three prominent scholars in this field.)
The Research Council of Lithuania (No. Nr. S-LJB-17-3)
Japan Society for the Promotion of Science (15H01898「ヨーロッパ東部境界地域における他者概念の形成と空間的再構成」15K02939「近代ロシア・ナショナリズムの形成―ロシア帝国西部地域諸民族との相互関係のなかで」
◆国際シンポジウム「帝国を守り抜く―帝政末期の西部境界地域における帝国政府とロシア・ナショナリストの同盟」/Protecting the Empire: Imperial Government and Russian Nationalist Alliance in the Western Borderlands during the Late Imperial Period
日時:2018年2月10日(土)、11日(日)
場所:東京大学本郷キャンパス法文二号館教員談話室(東京都文京区本郷7-3-1)
20世紀の初頭、帝国ロシアは日露戦争の敗北、革命運動・民族運動の高まりにより大きな危機を迎えていた。帝国をどう維持するのか―従来はあまり焦点が当てられてこなかった帝国の境界地域、とくにナショナリズムが先行して発生した西部境界地域(エストニア、ラトヴィア、リトアニア、ベラルーシ、ウクライナ、ポーランド)に光を当て、それぞれの地域のナショナルな意識の萌芽・高揚、帝国とそれを支えようとするロシア・ナショナリストの苦心の対応を、多様な観点から検討する。
リトアニア歴史学研究所との共催で、海外から9名、国内から4名の論客を招き、各分野の気鋭の研究者に討論者をお願いし、2日に渡ってインテンシヴな議論をしたいと思います。
参加自由ですので、是非、お越しください。
2月10日(土)
1.1905年:変化の年
2.ネイションと帝国をイメージする
2月11日(日)
3.教育政策における変化
4.非ロシアのナショナリズムとの衝突
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